西郷南洲書「精神」


※現在「鹿児島県歴史資料センター黎明館」にて寄託保管

奥田家に西郷南洲書が一筆残されている。
裏面上部に小さな文字で「明治三年八月西郷隆盛殿字」と奥田直五郎自身の筆跡で書かれているが、念のため去る昭和五十三年七月、明治百年記念館建設調査室を通じて南洲書鑑定の権威者である坂元盛愛先生に鑑定していただいたところ「直筆に疑いなし」とのことであった。
南洲翁は、その行動表によれば、明治三年七月下旬に福岡に旅しておられるという。この書はその帰途、かねて親交のあった串木野郷麓の長谷場藤蔵(長谷場純孝父、明治十三年九月没 五十六才)氏宅に泊まられし際、奥田直五郎が直接書いてもらったものと推測される。
※奥田家かきとどめより

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